世界遺産であるバングラデシュのシュンドルボン国立公園。この一帯に発電容量1,320メガワットの石炭火力発電所を建設する計画を、バングラデシュ政府は、インド政府と共同で進めています。それによって負担を強いられるのは、周辺住民と国の気候の未来であるにもかかわらず、建設中止を求める声に、両政府は一切応じようとしません。
発電所が建設されば、同公園内に広がる細い水路を通って数百万トンもの石炭が輸送されることになり、サイクロン襲来時に「自然の防波堤」としての役割を果たしてきた、マングローブ林の浸食が進みます。また周辺地域は、「発電所からの有毒物質流出」というリスクを抱えることにもなります。 続きを読む